自分でホームページリニューアルする際の4つの注意点

そろそろ自社のホームページのデザインが時代に合わなくなってきたし、周りの会社はホームページをリニューアルしてからWEBから集客ができるようになったという話も聞くし、自社もリニューアルしてみよう。

でも業者に頼むとそれなりのコストがかかるし、何とか自力でリニューアルできないものか?
最近は専門知識がなくても、無料、低価格でホームページを作れるサービスが色々とあるみたいだし、自分でリニューアルできないかな。

そのように考えて、色々と情報を探している事業者さんも多いのではないでしょうか?

実際、私の周りの小規模事業を営む経営者さんの中には、同じように考え、自力でホームページをリニューアルしている人も少なくありません。最近は「Jimdo」なんかが人気ですよね。

確かに無料でもデザイン性の優れたホームページを簡単に作ることができる現在、できることならばお金をかけることなくリニューアルしたいですよね。

しかし、そのように考えて自分でホームページリニューアルした事業者さんの多くは、リニューアル後、今度はどうすれば見込み客を集客できるのかに関しての情報をインターネットで探すことになります。

問題は、自分でホームページをリニューアルするのか、業者に依頼するのか、ではなく、何を目的としてホームページをリニューアルするのか?先の事例であれば「見込み客の集客」がその目的の一つですが、その場合には、どうすればWEBから見込み客を集客できるのか?という目的を達成するために必要な知識を、その事業者さんが知らなかったことです。

その目的を達成するための方法を知ることで、極端な話、ホームページのリニューアルをしなくても目的を達成することができるという場合もあるのです。

このページでは、その目的別に自分でホームページをリニューアルしようと考えている事業者さんが注意すべき点をお伝えしていきます。
その目的を達成するためにはどう考え、何をすれば良いのかがわかります。

※ちなみに私は、自分でホームページをリニューアルすることにはどちらかというと賛成の立場です。もちろんお客さんに信頼してもらうためにデザイン性の高いホームページを外部の業者に作ってもらうことは必要だとは思います。但し、外部の業者に頼ることなく、効率的にWEB集客をしたり商品やサービスを販売できるスキルをどんな会社でも身に付けるべきと思っています。
今後はWEB活用の重要性がますます高まります。上手にWEBを活用できている会社がますます優位に立てることは明らかです。
この重要課題を外部の業者任せにしていてよいわけがありません。
以下、そのようなスタンスでお伝えしていきます。

時代に合ったデザインに変えたい

確かにあまりにも古臭く更新されているのかどうかもわからないようなデザインである場合、今風のデザインにリニューアルすることはとても良いことです。
ホームページは会社の顔、お客さんにマイナスのイメージを持たれるのは良くありませんから。

但し、仮にリニューアルするホームページからたくさんのお客さんを集客したいという場合には、デザインだけを新しくしても、その目的は達成できません。
もし見込み客を集客したい、自社商品も売れるようにしたいという場合には、次の項から読み進めてみて下さい。

見込み客を集客したい

現在のHPがほとんど集客には役立っていないため、リニューアルするホームページでは見込み客をたくさん集客できるようにしたいという場合、そのためにはWEB集客の知識が必要になってきます。

冒頭でもお伝えした通り、現在、専門知識がなくても簡単に誰でも自分でホームページを作ることができるサービスが色々とあります。
もちろんホームページ自体は簡単に作ることができますが、ホームページを作っただけでは集客はできません。
何の知識もなくホームページを作っても、現在のホームページ同様に、集客には一切役立ちません。

そのため集客を目的にリニューアルしたいという場合には、まずはWEB集客の知識を学んで下さい。
そうすることで、どのようなホームページにリニューアルすればよいのか、更には、ホームページとは異なる集客のための媒体を使ってWEB集客することができることも知ることができるでしょう。

現在のデザインが古くなったホームページに関しては、内容をそのままにデザインのみ「Jimdo」等を使って今風に作り直す。しかし、そのホームページとは別に集客のためのWEBサイトを別途、構築していくことをおすすめ致します。

具体的には、次の関連ページを参考にご覧ください。

参考ページ:ホームページで見込み客をWEB集客する方法

参考ページ:ホームページリニューアルの際に最低限押さえておきたいSEO対策と集客の仕組み構築に必要なこと

また自分でホームページをリニューアルした後で、ネット集客代行会社に依頼をしたいとお考えの方もおられるかもしれませんが、その場合も注意が必要です。次のページで解説しています。

参考ページ:ネット集客代行会社への依頼前に最低限知っておくべきこと

問い合わせを増やしたい

問い合わせを増やすためには、次のいくつかの対策を施していく必要があります。

1.自社商品やサービスに関心を持つ人をたくさん集客するための対策

自社WEBサイトにたくさんの見込み客を集めることは当然のことながら必要ですが、自社の商品やサービスにあまり関心を持たないような人達をいくら集客しても問い合わせにはつながりません。
来てくれた人に問い合わせをもらうためには、あなたの会社が何屋さんなのか?どんな悩みを持った人に役立つ商品やサービスを提供している会社なのか?これを明確にする必要があります。

例えば、枕を売ってるお店の場合。

枕専門店なんて、今はたくさんありますよね。

ですので、
その枕専門店の中で、自社独自の強みを見つけて
他の枕専門店とは異なるポジションで商売をする必要があります。

その時に必要な考え方として、

お客さんは何が欲しいのか?

お客さんに提供する価値は何なのか?

という考え方です。

枕を欲しい人は、何が欲しいんでしょうか?

普通に考えれば、「枕」が欲しいということになりますが笑

その枕を何のために使うのか?を考えて下さい。

例えば、

毎日よく眠れずに悩んでいる人は、
安眠が欲しい

異常なほど汗かきの夫を持つ奥さんは
丸洗いできる枕を買って、ストレスを減らしたい

3人の息子たちが毎晩、枕投げをして
頻繁に買い替えることになるお母さんは、
頑丈な枕を買って、出費を抑えたい 

etc…

大切なのは、
お客さんはその商品を購入することによって
どんな欲求を満たしたいのか、という部分です。

参考記事:自社の強みの見つけ方~他社との差別化を図ろう!~

2.自社WEBサイトに来てくれたお客さんに安心してもらうための対策

初めてあなたの会社のWEBサイトを訪問するお客さんは、「この会社って信頼できるの?」「自社の利益だけを考えて商売している会社なのでは?」等と、簡単には信頼してくれません。
初めて来てくれたお客さんに安心してもらうことができなければ、やはり問い合わせにはつながりません。
あなたがご自身がネットで商品やサービスを探している時を思い出してみて下さい。
その会社に問い合わせをする前に、その会社のページの内容や会社の情報、社員(スタッフ)等の情報を確認するはずです。

つまりお客さんに問い合わせをもらうためには、そのための情報を準備して目立つところに掲載しておく必要があるわけです。

そのために必要な情報とは、「会社情報」「理念や想い」「実績」等です。
特に自社はどんな想いで事業をしているのかに関しての情報は、できるだけ丁寧に書きましょう。
自社は何故このようなサービスを提供しているのか?その経緯は?その自社の特長を活かして、どんな悩みや欲求を持った人の役に立ちたいのか?これを丁寧に書いてみて下さい。
そして可能であれば、自社が役に立つことができた事例も掲載しましょう。

このような情報をしっかりと掲載することで、初めてのお客さんでも安心してもらうことができ、問い合わせを促すことが可能となります。

参考記事:お客様に安心感を与えながら成約率を高める方法

参考記事:中小企業のネット販売は「ショップについて」でファンを作れ!

3.スムーズに問い合わせをもらうための対策

問い合わせを増やすためには、お客さんが問い合わせをしたいと思った瞬間にスムーズに問い合わせフォームのある場所にたどり着けるようにしておく必要があります。電話番号も同様です。
多くの会社のホームページは、だいたいページの上部、もしくは下部に問い合わせフォームへのリンクボタンが掲載されていることが多いです。
もちろん、それでも構いませんが、お客さんによってはその場所をなかなか探すことができないという方もいらっしゃいます。
そのような方のために、問い合わせを促す情報を掲載している場所にも、問い合わせフォームへのリンクを掲載しておきましょう。
私のサポート先の会社でこのような話をすると、多くの社長さんは、問い合わせボタンは、ページの上の方に設置してあるからわざわざ重複して掲載しなくてもよいのでは?とおっしゃいます。
しかし、そこにボタンがあることに気が付かない人もいるのです。
伝えたいことは何度でも重複して伝える。これは、WEBページでお客さんにアクションを促してもらうための鉄則です。

自社商品やサービスを販売したい

商品やサービスの内容や価格帯によっても異なりますが、商品を買ってもらうことは、問い合わせをもらうことよりも更にハードルが上がります。
安価でどのお店で買っても品質がそれほど変わらないような商品やサービスの場合、失敗してもそれほど後悔しませんが、しかしそれなりの金額の商品やサービスの場合、やはりお客さんは色んな不安を感じるからです。
そのため、お客さんがとる行動は次のようなものです。

  1. 問い合わせをして色々と確認する
  2. この会社のお客様の声を確認する
  3. サンプル(お試し体験)を購入する

1.問い合わせをして不安点を解消する

それなりの高額商品やサービスの場合、感じている不安を解消するために、会社(お店)に問い合わせをくれるお客さんも多いです。
問い合わせをしてくれたということは、商品やサービスにかなりの高い関心を持ってくれているということ。そして自社のことをそれなりに安心できる会社であると判断してくれている証拠です。
そのような状態で問い合わせをくれたお客さんに対して、事務的すぎる対応、思いやりのない対応等をすべきではありません。
問い合わせをくれるお客さんというのは、将来的なリピーター(ファン)になってくれる可能性のあるお客さんと考え期待以上の対応をしましょう。
そうすることで、購入に至るだけでなく、リピートして何度も購入してくれるようなファンになってくれる可能性が高まります。
これは小規模で事業をしている会社には特に重要なことです。

参考記事:ネット販売の接客(顧客対応)でファンを作るための4つの方法

2.この会社のユーザーのお客様の声を確認する

お客様の声(ユーザーレビュー)は、購入に至るために最も重要なコンテンツ(情報)です。
お客様の声を継続して集めるための対策を施しておきましょう。

参考記事:ネット販売におけるお客様の声の集め方と活用方法

先にお伝えしましたが、問い合わせをくれたお客さんに対して期待以上の丁寧な対応をすることで、こちらからお願いをしなくてもお客様の声を送ってくださる、ファンになってくれるようなお客さんが増え続けます。

3.サンプル(お試し体験)を購入する

どのような商品やサービスであれ、できるだけお試し商品を用意して、まずは試してもらいましょう。
その上で、納得して購入(申し込み)をしてもらうことで、購入後に後悔するお客さんが減り顧客満足度を高められますし、間違えて購入してしまうようなお客さんも減りますので結果、クレームにもつながりにくいです。

参考記事:フロントエンドで売れるネット販売の仕組みを構築しよう!

まとめ

以上、このページでは、目的別に自分でホームページをリニューアルしようと考えている事業者さんが注意すべき点と、その目的を達成するために必要なことをお伝えしました。
特には小規模事業者様の場合、外部の業者に頼ることなく、見込み客の集客や契約獲得、商品販売といった目的を達成するために、自分でホームページをリニューアルしようという試みはとても良い方向に向かっているものと感じます。
冒頭でもお伝えした通り、今後はどんな業種であれば、自社内でWEBを有効活用していくことが求められます。
是非とも積極的にそのための知識やノウハウを学び、自社の状況に合わせて実践して頂ければと思います。

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外部の専門家に頼るほど予算に余裕のない小規模事業者様を対象に自社内にWEB集客~商品販売/契約獲得のための仕組みを構築できるWEB担当者を育成するためのサポートに力を入れている。これからはどんな業種であっても小さな会社であってもWEBを有効活用して自社収益を拡大するための最低限の知識は持つべきであるという考えのもと活動している。