失敗しないホームページリニューアルの進め方と4つの注意点

時代に合わなくなってきた、中々、問合せにつながらない等の理由から、自社ホームページのリニューアルを検討している企業様も多いことでしょう。

現在のホームページで成果が出ている場合と成果につながらない場合とでは、リニューアル方法が異なります。
成果が出ている場合、現在のホームページの良い部分はそのまま引き継ぎ、更に良い結果を出せるようなリニューアルを、そして成果がほとんど出ていない場合は、全くのゼロからリニューアルすることをおすすめします。

このページでは失敗しないホームページリニューアルの進め方と4つの注意点についてお伝えします。

 

ホームページリニューアルの進め方

ホームページとWEBの活用は自社にとって重要なものであると社長が認識する

残念ながら現在多くの中小企業にとって、ホームページは、単なる自社を紹介するためのインターネット上の道具にすぎません。
しかしホームページは上手に活用することで、自社に継続的な見込み客と新規の売上を創出してくれるツールであり、そのための具体的な方法もほぼ確立されている現在、それはとてももったいないことです。
2016年の中小企業白書の調査結果でも、どのような業種であれITを活用している会社は、活用していない会社に比べ、平均して2倍以上の売上の差が出ています。


更に2019年12月中国武漢市で発生した新型コロナウイルスによって、全世界の人の意識が変化し、今後ビジネスのオンライン化の実現が急務にもなってきっています。
社長自身が、ホームページやWEBの活用の重要性を十分に認識し、自社にとっての最重要課題であると位置づけて本気で取り組んでいくことがとても重要です。
その認識がなくては単に表面的に見た目だけキレイなホームページにリニューアルしたところで、WEBを活用できていなかった従来となんら変わりはありません。

担当者を決める

まずはホームページリニューアルを行うにあたり、担当者をしっかりと決める必要があります。
成果を出すホームページを構築していくためには、最低でも半年から1年程度の間、そのための作業を専念する必要があります。
片手間でできるほど簡単な作業ではありませんので、できることならば専属の担当者を設けましょう。
更には、自社の資産となるホームページを構築するためには、自社の今後の経営戦略の策定にも関わってきます。
社長自らがホームページのリニューアルを重要な社内プロジェクトと認識し、営業担当者も交えて何度も作戦会議を開いて進めるようにすべきです。

ホームページリニューアルの目的を明確に(問合せ?販売?)

まずは何のためにホームページをリニューアルのするのか、その目的を明確にする必要があります。
そのためには、ホームページ、WEBを十分に活用することで実際に何ができるのかを知る必要があります。

参考:ホームページリニューアルの必要性と8つのメリット

ユーザーに行動してもらいたいことを明確にしてそのために必要なコンテンツやデザインを決めていきます。
例えば、商品を購入してもらう事を目的としたネット販売用のホームページと見込み客を集客し顧客リストを獲得するためのホームページとでは、当然、作り方が変わってきます。
ひとつのホームページで販売も問い合わせも顧客リストの獲得も全部やりたいとしてしまうと、ホームページを訪れるユーザーにとってわかりにくいデザインや構成になりがちです。
ひとつの会社にひとつのホームページしか作ってはいけないというルールはありません。もちろん会社のホームページの場合には、複数の目的をひとつのホームページで実現したいというケースもあるとは思いますが、その場合でも目的に優先順位を付けた方が良い結果を得られることが多いです。
目的を絞り込んで、その目的を達成するための構成、デザインにすることが重要です。

現在のホームページの問題点を明確に 現状分析

せっかくリニューアルするのでしたら、自社ビジネスに役立つようなホームページに作り替えるべきです。
そのために、現在のホームページの問題点を明確にして、その問題点を解消できるようなホームページを作りましょう。
例えば、問合せが全くないのでしたら問い合わせを獲得できるように作り替えていきます。

自社、競合、市場の調査

リニューアルするホームページの目的がなんであれ、ユーザー(見込み客)を集客し何かしらのアクションを起こしてもらうためには、自社の現状を知る必要があります。そのためには、自社、競合、市場の調査を行います。
自社の商品やサービスには需要があるのか?競合する会社はどんなホームページなのか?等々をしっかりと事前に調査し、どうすれば競合他社と差別化できるのか、自社の強みは何なのか、を明確にして自社を選んでもらうための対策をホームページに施していく必要があります。

参考記事:【無料でできる】インターネットを活用した市場調査(キーワード調査)の事例と方法

参考記事:自社と競合他社の現状調査

参考記事:自社の強みの見つけ方~他社との差別化を図ろう!~

ターゲット設定

自社の強みが明確になったら、その強みに関心を持ってくれるような人をターゲットに設定し、そのターゲットに共感してもらえるような内容のホームページを構築していく必要があります。
ターゲットが広すぎると、誰の心にも響きませんし競合他社との違いが不明瞭になりがちです。
その結果、自社見込み客に自社のホームページを見つけてもらいにくくなりますし、ホームページを見てもらったとしてもすぐに立ち去られてしまいがちです。
見込み客を効率的に集客するためにも、そして訪問してくれた見込み客にアクション(問合せ、商品購入等)を起こしてもらうためにも、しっかりとターゲットを絞り込んで設定しましょう。

集客方法も設計しておく

リニューアルするホームページを設計すると同時に、どのようにして見込み客を集客するのかに関しても考えておきましょう。ホームページ内で記事をたくさん書いて情報発信することで集客をするのであれば、自社のターゲットとなる人たちがどんな悩みや欲求を持っているのか?その悩みや欲求に応えるためには、どんな情報を提供すれば役に立てるのか、をリサーチの上、複数リストアップし今後制作していくページとして事前に計画を立てておきましょう。

参考記事:集客用ホームページで見込み客をWEB集客する方法

またホームページ上での情報発信以外に例えば動画を使ったコンテンツを制作の上、配信していけるのであれば、ホームページ内でのコンテンツと併せて動画を使った集客に関しても、事前に計画を立てておきましょう。

フロントエンドを装備

自社ホームページを訪れてくれた見込み客の多くは、問合せや商品購入等のアクションを起こすことなく、他の会社のホームページに移動してしまいます。
その場合、そのユーザーとの関係はそれっきりになってしまいます。
そうならないために、せっかく訪問してくれたユーザー(見込み客)との関係性を継続するための対策を施しておきましょう。
具体的には、自社ターゲットにとって魅力的なフロントエンドを作成し訪問してくれたユーザーに請求してもらうための対策を施しておきましょう。
そうすることで、ユーザーのメールアドレスを獲得できますので、その後は、こちらからアクションを起こすことができ関係性を継続させることができます。

参考記事:フロントエンドで売れるネット販売の仕組みを構築しよう!

必要なコンテンツを決める

自社のターゲットに自社ホームページを見つけてもらうために、更には訪問してくれた後で期待するアクションを起こしてもらうために、どのようなコンテンツ(情報)が必要であるかを検討し作成していきます。

注意点

ここからはホームページをリニューアルする上での注意点についてお伝えしていきます。

作ってからが勝負

残念ながら多くの会社が、リニューアル後、ほとんど手を加えない場合が多いです。
ホームページは、作ることが目的ではありません。
ホームページをリニューアルしたら、その目的(問合せ、申し込み、商品販売)を達成するために、しっかりと育てていくことが重要です。
先ほどお伝えした通り、自社のターゲットの悩みや欲求を調査し、リストアップしたら、それに応える情報を継続して発信していく必要があります。そのことで見込み客に自社の存在を見つけてもらいやすくなります。
コンテンツの豊富なホームページは、検索エンジンの評価も上がりますので、質の高い多くの情報を発信するほどにたくさんのお客さんが集まってくるホームページに育ちます。
そして、一定の期間ごとにホームページからどれ位の見込み客が集客できているのか、どれ位の問い合わせが入っているのか、どれくらい売れているのか等をしっかりと把握し、改善を続けることがとても重要です。

制作会社選び 

ホームページをリニューアルするにあたり、外部の制作会社に依頼をするという場合がほとんどだと思います。
ホームページ制作会社もデザインが得意な会社、マーケティングが得意な会社、両方できる会社等々、色々と特徴が異なります。そして料金体系も様々です。
限られた予算の中で最適な制作会社を探すことになりますが、一番重要なことは、どのような目的でホームページをリニューアルするのか?その目的を達成するためには、どんなホームページにすべきなのか?これを自社内でしっかりと決めておき、自社主導でホームページのリニューアルを進めることです。そして、その要望に応えてくれるような制作会社を選ぶことが重要です。
間違っても制作会社任せにはしないで下さい。
このページでお伝えした通り、ホームページのリニューアルにあたり、その内容に関して何度も社内会議を開き戦略を立てて実行していく必要がありますが、その際、制作会社の担当者も同席してもらうようにしましょう。

参考記事:自社サイトを外注する際の4つのポイントと注意点

参考記事:ネット集客代行会社への依頼前に最低限知っておくべきこと

ドメインの引継ぎ

新規一点、新しいドメインでリニューアルしたいという場合もあるかもしれませんが、ドメインは運用期間が長くなればなるほど検索エンジンの評価が高まります。
検索エンジンの評価が高いということは、自社のページが上位表示されやすくなったり新たに作成するページがインデックスされやすくなったり等の多くのメリットを受ける事ができます。
そのため会社のホームページをリニューアルする場合は、これまで使っていたドメインをそのまま引き継ぐことをおすすめします。

アクセスの多いページはそのまま引き継ぐ

そしてリニューアルの際もう一点注意したいのが、現状のホームページでアクセスの多いページのチェックです。
自社ホームページへのアクセスに貢献しているページは、同じURLでそのまま残すようにしましょう。
すでにアクセスをもたらしているページは、その内容をブラッシュアップし、より多くのアクセスを得られるようにすることをおすすめします。
もちろんデザインの整合性を持たせる必要がありますので、デザインのみリニューアルし内容はそのまま残すというやり方で大丈夫です。

まとめ

以上、このページでは、失敗しないホームページリニューアルの進め方と4つの注意点についてお伝えしました。
是非とも参考にして頂き、意味のあるリニューアルを実行して頂ければ幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

外部の専門家に頼るほど予算に余裕のない小規模事業者様を対象に自社内にWEB集客~商品販売/契約獲得のための仕組みを構築できるWEB担当者を育成するためのサポートに力を入れている。これからはどんな業種であっても小さな会社であってもWEBを有効活用して自社収益を拡大するための最低限の知識は持つべきであるという考えのもと活動している。