歯医者さんのネット集客と言えば、インターネット広告やポータルサイトへの登録、そしてチラシ等を使ったリアルの集客方法が主ですが、なかなかそれだけでは思うように患者さんを集客できないと感じている歯科医院も多いと思います。
チラシ等を使った集客も以前ほど効果が出ず、インタネット広告の入札単価は上がる一方です。
このような中、自医院のホームページから自力で集客する必要性が高まっています。
ホームページから集客することができれば、集客にかかるコストを大幅に軽減できます。現在、ネットからお客さんを集客するためのノウハウはほぼ確立されていますので是非ともチャレンジして頂きたいと思います。
但し、ホームページを活用して集客できたとしても必ず他の歯科医院と比較されます。
そのため比較された時に、自医院を選んでもらうための対策が必要になります。
更に、もっとも重要なのは歯科医院においてもやはりリピートしてもらうことが重要ですので、そのための対策も必要になってきます。
そこでこのページでは、歯医者さんのネット集客方法と選んでもらうための対策について、そしてリピートしてもらうための方法を提案致します。
目次
歯医者さんのためのネット集客方法
自医院のホームページを活用しネット集客していくための方法をお伝えします。
具体的な方法
具体的には自医院の患者さんとなってくれるであろうユーザーが悩んでいること、困っていること等の解決につながるような記事を書いていき、その記事に検索エンジンから自医院のホームページにたどり着いてくれるようにする方法です。
コンテンツマーケティングと言われたりしますが、この方法でネット集客の仕組みを構築することで、患者さんとの信頼関係を築くこともできますので、自医院の信頼性や安心感を高めることにも貢献してくれる方法です。
患者さんの悩みを知るために、GoogleサジェストやYahoo!知恵袋等のQ&Aサイト等を活用します。
もちろん、これまで患者さんと接してきた中で気が付いた患者さんの悩み等も大切な情報ですので、それらもしっかりとストックしておき、その悩みの解決に役立つ記事をたくさん書いてホームページに継続して掲載していきましょう。
具体的な方法は、次のページで確認して下さい。
検索エンジンから集客するためには、検索結果のページでできるだけ自医院のページを上位表示させる必要があります。
詳しくは次のページで確認して下さい。
参考記事:SEO対策~具体的方法を伝授~
歯科医院の場合、ブログネタも豊富
ホームページでたくさんの記事を書いていくことが難しいと感じるかもしれませんが、歯科医院の場合、専門家の立場から患者さんに役立つ記事をたくさん書く事ができるはずです。
例えば、先の紹介したページでお伝えしたサジェストキーワードツールを使って「歯医者」で検索してみます。
- 歯医者 痛くない
- 歯医者 詰め物 すぐ取れた
- 歯医者 選び方
等のキーワードが得られます。
歯科医であれば、これらのキーワードを題材に、記事を書いていくことは簡単ですね。
更に見てみると、
- 歯医者 口臭
というキーワードも得られます。
口臭で悩んでいる人に対するアドバイスを記事にすることもできるはずです。
そしてQ&Aサイトで検索すると次のように色んな悩みを集めることが可能です。
このように自医院の患者さんとなり得る人たちの悩みに役立つような記事をたくさん書いて、WEB上に公開していくことで、自医院の公式ホームページに直接集客をすることが可能となります。
その記事の内容ひとつひとつが役立つ内容であるほどに、検索エンジンで上表示されやすくなり、たくさんの患者さんを集客することができるようになります。
更にその記事を読んでくれた患者さんは、「役立つ記事をありがとう!」とその記事を書いた歯科医院に対して感謝をしてくれます。
そのことで集客と同時に信頼関係を構築することも可能となります。
自歯科医院ホームページ以外のネット集客
上でお伝えしたようなネット集客の方法と併せて次の対策も施しておきましょう。
- Googleマイビジネスへの登録と運用
- ポータルサイトへの登録
一般的に歯医者さんを選ぶ際にもっとも多くのユーザーが検索するのは「地域名 歯医者」のようなキーワードです。
そのキーワードで検索した際に上位に表示されるのは、Googleマイビジネスのサイトとポータルサイトです。
そのため、Googleマイビジネスとポータルサイトには、ネット集客する上で、登録しておいた方が断然有利となります。
主なポータルサイト
予約につなげるホームページ作成方法
ネット集客の仕組み構築の作業と同時進行で、予約につながるようなホームページの内容に改善しましょう。
そもそも予約してもらうことが目的であり、集客自体は目的ではありません。
例え、自医院へ集客できたとしても、必ず他医院と比較をされます。
その際に、選んでもらうためには、自医院の優位点、強みをしっかりと訴求しなければなりません。
ここでとても参考になる調査結果がありますのでご覧下さい。
これらの調査結果から、歯科医さん自身が選ぶ歯科医の基準と一般の人が選ぶ歯科医の基準とではかなりその内容が違うことがわかります。
青木歯科さんの結果からもHanoneさんの調査結果からも、とても重要な情報を得られます。
このような市場の需要は、自医院の改善を行うことにとても役立ちます。
他医院と比較された際に、自医院を選んでもらうために、独自の強みを見出してホームページで訴求することの他に、このような市場の需要を認識して、応えられるところは全て応えていくことで、選んでもらいやすくなります。
ちなみに歯科医が選ぶ歯科医の調査結果を題材に、先ほどのサジェストキーワードで知ることができた「歯医者 選び方」に関しての記事を書くことができそうですね。
自医院の強みを明確にする
自医院を選んでもらうために独自の強みを明確にして、ホームぺージで訴求する必要がありますが、そのためには自医院、他医院、市場の調査を行う必要があります。
市場の調査には、先ほどご覧頂いた「青木歯科さん」や「Hanoneさん」の調査結果等はもちろん参考にしますが、それ以外に、先述した検索エンジンのサジェストキーワードやQ&Aサイトも活用して調査していきます。
例えば、先ほど見て頂いたサジェストキーワードの中にも市場の需要を見つける事ができます。
「歯医者 治療時間」「歯医者 土曜日」「歯医者 口臭」「歯医者 LINE予約」「歯医者 クレジットカード」等のキーワードからお客さんが求めているものを知ることができます。
競合調査は、主には競合となる地域やジャンルの他の歯医者さんのホームページをリストアップして、強いところや弱いところをしっかりと調査していきます。
調査項目は、例えば次のようなものです。
- 診療時間(早朝、夜間、土日、祝祭日)
- 待ち時間を解消する工夫はあるか?
- キッズコーナーの有無
- コロナウイルス対策に関しては徹底しているか?
- 院内は清潔に保たれているのか?
- 決済の種類は?
- 設備の紹介や説明はあるか?
- 院長やスタッフの紹介はあるか?
- 医院の理念やコンセプトはあるのか?
診療時間(早朝、夜間、土日、祝祭日)
診療時間は簡単に差別化できるアイディアの一つです。仮に近隣の歯医者さんで土日等の営業をしていない場合、自医院で土日の営業をすることは立派な強みとなり得ます。
待ち時間を解消する工夫はあるか?
歯医者さんに限らず、病院での長い待ち時間は本当に苦痛です。最近は、事前にスマホで予約をすることで自身の順番がまわってくるタイミングで受付を済ませるという便利なシステムもあります。
そのようなシステムがある歯医者とない歯医者とでは、やはり大きな差が付いてしまいます。
キッズコーナーの有無
小さなお子さんと一緒に来院するお母さん、お父さんにとって、キッズルーム、キッズコーナーがあるのとないのとでは、かなり印象が異なります。
コロナウイルス対策に関しては徹底しているか?
ここはすでに対策をしているものと思われますが、そのことをホームページで伝えていない歯医者さんも多いです。
ホームページは、初めて来院する人がその基準を満たす医院なのかどうかを確認する場所でもあります。
必ずホームページでしっかりと伝えて下さい。
院内は清潔に保たれているのか?
特に玄関周りやトイレ等、掃除が行き届いているのかいないのかで大きな差が出てしまいます。
確実に清潔感を保ち、そのことをホームページでも伝えて下さい。
決済の種類は?
近年、様々な決済方法があり自分が気に入った決済方法で利用したいというユーザーも増えています。
人によっては、重要な選定基準となりますので、可能な限り多くの決済方法に対応させましょう。
設備の紹介や説明はあるか?
設備の紹介もホームページで行いましょう。その際には、専門用語ばかりを使わず一般の人にも理解できる言葉で伝えるようにしましょう。
院長やスタッフの紹介はあるか?
院長やスタッフの顔写真やプロフィールがあるのとないのとでは、安心感が変わってきます。
必ず写真付きでプロフィールを掲載しましょう。
仕事とは関係ない趣味等のことまで掲載することで親近感や安心感を持ってもらうことができます。
医院の理念やコンセプトはあるのか?
歯医者さんで理念やコンセプトを明確にして伝えているところは多くありませんが、実は重要です。
自分の健康に関わることです。自信や誇りをもって仕事に取り組んでいる歯医者さんに治療をお願いしたいと思うのではあたりまえですよね。
そのコンセプト自体が、他医院との差別点になる場合も多いです。
どんなこだわりあるのか?患者さんにどんな約束をするのか?これらをしっかりと決めて実行して下さい。
そしてホームページでも伝えて下さい。
注意点としては、決めた理念やコンセプトは、全てにおいて一貫させるようにして下さい。
ここで例に出した各項目は、お客さんがネットで検索して調べている項目であると考えて下さい。
つまり予約する歯医者さんの選定基準です。
可能な限り多く対応することで比較された時に自医院を選んでもらえる確率が高まります。
具体的な方法は次のページで確認して下さい。
参考ページ:自社の強みの見つけ方~他社との差別化を図ろう!~
参考ページ:ネット販売で競合する会社に勝つ方法~4つのステップ~
リピートにつなげるための対策
歯科医院に関してもやはりリピーターを獲得する仕組みが重要ですね。
せっかく来院してくれたお客さんに対して、リピートをしたもらうための働きかけをしましょう。
院内の雰囲気を大切にする
次も来院したいと思ってもらうためには、やはり雰囲気がとても重要です。
なんとなく暗ーい雰囲気の歯医者さんには、あまり行きたくないですよね?
院内の雰囲気を良くするためには、待合室の色使い、匂い等々色々な要素が関わりあっていると思いますが、その中でもスタッフさんの対応は大きなウエイトを占めると思います。
歯科医院もサービス業です。接客にも十分に気を付けましょう。
不満のあるスタッフが一人でもいると快適な雰囲気は作れません。院内の院長と各スタッフの人間関係が上手くいっていないとどうしても暗ーい雰囲気になりがちです。
そのためスタッフさん全員がやりがいをもって明るく仕事ができる環境を整えることもとても重要です。
また、リピートしてもらうためには、初めて来院した際のスタッフさんの対応は、治療を行う先生同様にとても重要なものです。
良い印象を持ってもらい次も来てもらうために、接客方法等に関してもしっかりと取り決めをしておきましょう。
重要なのは患者さんとの良好なコミュニケーションです。
リコールはがき
歯医者さんにとって、リコールはがきはなくてはならないものですが、昨今、はがき自体にも目を通さない人も増えています。
リピートしてもらうために重要なのは、患者さんにしっかりと伝えること。そして密なコミュニケーションをとることです。
時代に合わせてツールを変えていくというフットワークの軽さは、今後は歯医者さんにとっても大きく求められます。
現在、色々なWEB上のツールがありますが、例えば、LINE公式アカウントというものがあります。
このツールを使うことで、届けたいタイミングで、はがきやメールよりも、より確実に患者さんに伝えることができます。
LINEを使ってそのまま予約ができるようなシステムもありますので、検討されると良いかもしれません。
参考までにLINEに関しての調査結果を以下、引用掲載しておきます。
昨今、PCよりもスマートホンの利用者が激増しています。スマートホンの中でもメールよりもLINEの利用者が圧倒的に多く、2019年版:スマートフォン利用者実態調査(MMD研究所)全国15~79歳男女へのアンケート結果によるとキャリアメールは3.2回、SMSは4.0回、LINEは10.2回送信するという結果が出ています。
更にマクロミルインターネット調査によると、10代~50代の80%以上が、そして60代以上も52.8%が利用しているという結果がでています。この記事を書いている私の周りの50代、60代の社長さんたちも皆使っています。
参考:LINE公式アカウント
フロントエンドとバックエンドの考え方
歯医者さんにとって、最も利益を出せるのは、やはり自費治療です。
自費治療の紹介もしっかりと行い、リピートしてもらいながら利益を出していけるような仕組みを作っていきましょう。
自費治療を薦めるとぼったくり扱いをされる、という歯医者さんも多く中々積極的に紹介できないという意見がある反面、口腔内のケアは、寿命にも大きな影響を与える大事なことですから、多少お金をかけてもきちんとした治療を受けたほうがいいと思うという歯医者さんの本音もあります。
引用記事:PRESIDENT Online
自費治療の費用が高いのにはそれなりの理由があります。
また、そのメリットも多いはずです。
患者さんにはそこを正しくしっかりと伝え、希望に応じて自費治療を行うのが本来の姿であると考えます。
利益を出せるサービスを自費治療と考えると、保険治療はフロントエンド(※)、自費治療はバックエンド(※)という考え方をする事ができます。
※フロントエンドとは、集客のための商品。バックエンドとは、利益を出すための商品。
参考記事:フロントエンドで売れるネット販売の仕組みを構築しよう!
安くで提供できる保険治療はフロントエンド、その他の審美目的のホワイトニング等の自費治療をバックエンドとして捉えて提供することでリピーターを増やしながら、利益を伸ばしていくことも可能です。
費用の高い自費治療を紹介しづらいという気持ちはわかりますが、そもそも、少々、料金がかかっても良い治療を受けたい人もたくさんいます。
その説明をしないのは、そのような患者さんにとって良い歯医者さんとは言えないはずです。
保険治療をフロントエンドとするのであれば、保険治療はリピートしてもらうためのとても重要な部分となります。
この保険治療に満足してもらえなければ、リピートはありません。
保険治療で最大の満足度を提供できるようあらゆる工夫をしましょう。
まとめ
以上、このページでは、歯医者さんのネット集客方法、選んでもらうための対策、リピートしてもらうための方法を提案しました。
ネット集客の仕組みは、作り上げるまでに半年から1年程度の時間を要します。更に労力もそれなりにかかります。
しかしだからこそ、多くの歯医者さんは実行しません。
一度この仕組みを構築すれば、継続的にネットからお客さんを集客できますので、是非ともチャレンジしてみて下さい。
また繰り返しになりますが、集客しても自医院を選んでもらえる状態になっていなければ、予約してはもらえません。
他医院との差別点を明確にして、自医院の強みをしっかりと訴求しましょう。
そして併せて、リピートしてもらうための対策を施すことで、患者さんに喜ばれながら自医院の利益も伸ばしていくことが可能となるはずです。
外部の専門家に頼るほど予算に余裕のない小規模事業者様を対象に自社内にWEB集客~商品販売/契約獲得のための仕組みを構築できるWEB担当者を育成するためのサポートに力を入れている。これからはどんな業種であっても小さな会社であってもWEBを有効活用して自社収益を拡大するための最低限の知識は持つべきであるという考えのもと活動している。