エステサロンのネット集客方法 ~5ステップを実践しよう~

エステサロンへお客さんを集客する際、ホームページを作ってネット集客するのが良い、Instagram等のSNSが良い等と言われ、ネット集客に関心があるものの、効果の高いネット集客の方法がわからない、ホームページを作ったが一向に集客できないという悩みをお持ちのサロン経営者の方も多いと思います。

しかし、5つのステップでネット集客を実践することで、驚くほどお客さんが集められるようになります。
そこでこのページでは、効果の高いエステサロンのネット集客方法についてお伝えします。

実践してもらいたい5つのステップは、次の通りです。

  1. お客さんの悩みを調査する
  2. 競合店を調査して自店独自の強みを作る
  3. 自店のお客さんは誰なのかを明確にする
  4. お店の設計、サービス設計をする
  5. ネット集客の仕組みを作る

お客さんの悩みを調査する

エステサロンに限ったことではありませんが、お客さんの悩みや欲求に応えられるサービスを提供しないことには、誰もお店に来てはくれません。

そのため、まずは自店のお客さんとなる人たちが、どんな悩みや欲求を持っているのかを調査しましょう。

例えば、脱毛エステであれば、ムダ毛に悩んでいる人は、どんな欲求を持っているのか?従来の脱毛エステに対してどのような不満を抱いているのか等々をインターネットを使って調査します。

参考記事:インターネットを活用した市場調査(キーワード調査)の事例と方法

次のようなツールを活用することで、市場の需要がつかめます。
https://related-keywords.com/

このツールを使って「脱毛エステ」で検索すると次のような結果が得られます。

エステサロンの集客方法参考図

これはサジェストキーワードと呼ばれるもので、ユーザーが検索エンジンで検索したことのあるキーワードが得られるツールです。
つまり「脱毛エステ 〇〇」の〇〇のところを注意深く確認することで、「脱毛エステ」に関心を持つユーザーが、どんな悩みや欲求を持っているのかを探ることができます。

ざっとみたところ、「脱毛エステ 妊娠中」というキーワードが目に留まりました。

エステサロンの集客方法参考図2

この検索キーワードから、「妊娠中でもサービスを受けられる脱毛エステ」を探している人がいる、と考えられます。
このようにして、全てのキーワードをチェックしていきます。

※妊娠中の脱毛は、ホルモンバランスの変化からトラブルの原因になるため行わないというのが一般的のようです。
ここではエステサロンのネット集客の方法を説明するための、あくまでも例として取り上げています。

また、Google検索エンジンや上記のようなツールを活用する以外に、エステに関しての口コミサイト等も可能な限り調査して、お客さんとなり得る人たちが、どんな悩みや欲求を持っているのかを探り、エクセル等にリストアップしていきましょう。
※「エステ 口コミサイト」で検索すると、色々なサイトが出てきます。
また、「教えてgoo」や「Yahoo!知恵袋」等のサイトでも、ユーザーの悩みや欲求を知ることができます。

例えば、「教えてgoo」で「脱毛エステ」で検索をすると次のような結果が得られます。

エステサロンの集客方法参考図3

このページの結果からは、「1日だけでワキ脱毛したい」というユーザーの欲求があるということがわかります。
実際には、タイトルだけでなく内容もすべて読んで、自店のお客さんになり得る人の悩みや欲求を調査します。

ちなみに、こういうサイトに「1日だけでワキ脱毛したい」というユーザーが一人でもいるということは、同じように悩んでいる人が他にもそれなりの数、存在すると考えられます。

ネット集客を成功させるためには、このように、自店エステサロンのお客さんとなり得る人たちが、どんなことで悩み、どんな欲求を持っているのかを事前に可能な限り調査しておくことが重要です。

競合店を調査して自店独自の強みを作る

そしてお客さんの悩みや欲求をある程度リストアップ出来たら、次に自店のエステサロン独自の強みを作っていく必要があります。
その理由は、山ほどあるエステサロンの中から自店を探し出してもらうためには、自店独自の特長が必要になるからです。

例えば、先ほど調査した結果の中で「脱毛エステ 妊娠中」というキーワードがありました。
その人は、妊娠中でも対応可能なエステサロンを探しているわけですので、そのようなサービスを提供していない普通のエステサロンは検索にひっかかりません。
つまり、お客さんに存在すら見つけてもらえないわけです。

また現在、仮に希望するキーワードで検索エンジンの1位に表示されたとしても、必ず競合する他店と比較されます。
このことは、自分がネットで買い物をする時のことを思い出すことで容易に想像できるはずです。
1位に表示されているサイトですぐに商品を購入することはありませんよね?必ず他のいくつかのサイトを確認し比較して、最も自分に最適なお店で購入するはずです。

そのため、競合と比較されることを前提に自店の強みをあらかじめ決めて訴求する必要があるわけです。
その強みとは、「競合と比較された場合に、自店を選んでもらうための何か」です。

その強みを見つけるためにも、競合する他店を調査する必要があります。

エステサロンの場合、一般的にはサービスを提供する地域が絞られるため、ネットで検索しなくてもある程度は自店のライバルとなるエステサロンが何店舗か頭に浮かんだかもしれません。
その競合するエステサロンのホームページを全てエクセル等にリストアップします。

更には自店がサービスを提供する「地域名 エステサロン」で検索し、検索結果から競合となり得るお店を全てリストアップして下さい。
そしてそれらのエステサロンの特長をエクセルに書き写していきます。
調査すべきは、次のようなものです。

  • そのエステサロン独自のサービス(強み)
  • サービス内容
  • 料金
  • 営業時間
  • お客様の声の有無
  • お店の規模
  • HPでのクーポン発行の有無
  • ターゲットを明確にしているか?
  • アフターサービスは充実しているか?

etc….

これらの情報を調査し、自店と比較した場合に、自店が勝っている部分、負けている部分を明確にしていきます。

そして自店が勝っている部分、自店でしか提供できないサービス等が見つかったら、そこを自店独自の強みにできないかどうか検討します。
更に、先に調査したユーザーの悩みや欲求を自店が解消できるようなエステサロンになれないかも併せて検討します。

例えば、先ほどの調査結果から
「妊娠中でもサービスを提供してくれるエステサロン」を探している人がいました。
「1日だけでワキ脱毛したい」というユーザーがいました。

これらの悩みや欲求をもとに、仮に競合するエステサロンの中でその欲求に応えているお店がなく、自店では対応できるという場合、
「妊娠中でも脱毛可能なサロン」を自店独自の強みとしてPRするという候補がひとつ出来上がります。

仮にそのようなコンセプトを打ち出している他店がない場合には、自店でそれを強みとして打ち出した場合、ネット集客で優位に立つことができます。

このように、お客さんの悩みや欲求調査、競合する他店の調査を行い、自社独自の強みを明確にして下さい。

参考記事:自社の強みの見つけ方~他社との差別化を図ろう!~

自店のお客さんは誰なのかを明確にする

次にやるべきことは、自店のお客さんは誰なのか?を明確にしていきます。
つまりターゲット設定です。
女性向け?男性向け?年齢は?独身?既婚者?子持ち?etc….

ターゲットを狭くすることでお客さんが減るのでは、、と心配になるお気持ちはよくわかりますが、ターゲットを絞らないとやはり自店の強みが明確になりませんので、自店の存在にすら気付いてもらえない危険性があります。
例えば、先ほどの「妊娠中でも脱毛できるエステサロン」を独自の強みにするのであれば、「脱毛したい妊娠中の女性」がターゲットになります。

また仮にこのようにターゲットを絞り込んだ場合でも、ターゲット以外のお客さんもちゃんと来てくれるものです。
妊娠中と似たような発想で、「子供連れ」というものがあります。
小さな子供と一緒に来店できる「保育室付きのエステサロン」というアイディアも沸いてきます。
※調べたところ、託児所付きのエステは既に存在していました(笑)。

ネット集客に取り掛かかる前に、まずはこのように、ターゲットを明確にして自店ホームページで訴求することで、ネット集客しやすくなり、更には、先ほどの自店の強みを明確にして訴求することで競合と比較された場合でも自店を選んでもらえる理由となります。

お店の設計、サービス設計をする

自店独自の強みとターゲットが明確になったら、その内容を自店、サービスにもしっかりと反映させていきましょう。
具体的にはお客さんがお店に入ってきた瞬間、「このエステサロン、自分のためのお店だー!」と瞬間的に感じてくれるようにしておくということです。

その理由は、ホームページでは「妊娠中でも脱毛可能なエステサロン」と言っていたのに、お店に入ってみるとそんな文言ひとつも見当たらない、、そんなサービスメニューひとつもない、、という状態では、お客さんはそのまま帰ってしまいます。
そうならないためにホームページで訴求した内容と実店舗内で訴求する内容、雰囲気には一貫性を持たせなければなりません。

更に、提供するサービス内容の絞り込みも重要です。
極端な話、看板メニューは1つでも良いくらいです。

色々なサービスメニューが増えるほどに特長のない、他店と代り映えしないエステサロンと思われてしまいます。
自店がもっとも得意なところが活かせるようなサービスに絞り込んだほうが個性が際立ち競合との差別化を図れます。

ネット集客の仕組みを作る

ここまで準備が整ったところで、いよいよネット集客の仕組みづくりです。
強みも不明瞭、ターゲットも不明瞭では、どんなにネット集客に力を入れたところで、なかなか集客できません。
また広告で無理やり自店のホームページに集客したところで、自店を選んではもらえません。

強みやターゲットを明確にしたことにより、比較された際に自店を選んでもらうことができます。

ネット集客において、必ず必要になるのがホームページです。
ここではホームページを活用したネット集客の方法について、そして是非とも活用したいその他のネット集客ツールについてお伝えします。

ホームページ

デザイン

エステサロンは「美」に関わる業種ですので、やはりホームページも見た目のきれいさが重要になります。
あまりにも素人っぽいデザインでは、お客さんはすぐに他のお店に移動してしまいます。
現在、無料で作る事ができるホームページやブログサービス等が多数ありますが、エステサロンのホームページに関しては、業者に頼んでデザイン性の高いホームページを作ることをおすすめします。

スマートフォン対応

現在、年代に関わらず多くの方がスマートフォンでホームページを閲覧し申し込みをします。
私が運営代行しているネットショップでもすでに半数以上がスマートフォンからの申込となっています。
スマートフォンに対応していないホームページでは、せっかくの見込み客獲得のチャンスを逃すことになりかねませんので、必ずスマートフォン対応のホームページを作りましょう。

自社の強みの訴求

ホームページの一番目立つところに、自社の強みが一目でわかるようにしっかりと記載しておきましょう。
自社の強みはお客さんに伝わらなければ何の意味もありません。
比較された時に選んでもらうためにも自社の強みをしっかりと目立たせましょう。
TOPページのヘッダー画像にはもちろんですが、どのページからでも強みが確認できるように、しっかりと訴求して下さい。

地域

自店がサービス提供する地域の「県名」「市名」等をホームページ内で積極的に使うようにして下さい。
エステサロンの場合、大手を除いて、お客さんは特定の地域の人となります。
お客さんが検索をする場合にも、「特定の地域名 〇〇」で検索することが多いはずです。
そのため自店の地域名がホームページ内に一切ない、少ししかない状態の場合、検索エンジン経由で見つけてもらえません。

作成するホームページのタイトルには必ず対象となる地域名を入れて下さい。

例1.)〇〇県〇〇市の〇〇専門エステサロン

例2.)〇〇県〇〇市の子供と一緒に入店できる託児所付きのエステサロン

具体的なネット集客方法

ネット集客のためのホームページは、育てていくものです。
完成後、そのまま放置していては一切集客には貢献してくれません。
ホームぺージから効果的にネット集客するためには、自店のターゲットが持つ悩みや欲求に関してのコンテンツ(記事)を継続して増やしていく必要があります。

つまりは、ターゲットの悩みの解決に役立つ内容の記事やターゲットの欲求に応えられるような記事のページを増やすということです。この記事が増えるほど、自店の見込み客をネットから効果的に集客できるようになります。

参考記事:集客用ホームページで見込み客をWEB集客する方法

記事を更新して書いていくことはとても大変な作業です。またこの方法でネット集客する場合、最低でも半年~1年程度は時間がかかります。
しかしだからこそライバルはやらないわけです。やったお店はそこで差をつける事ができます。
またこのネット集客の仕組みが回り始めるころには、何もしなくてもほぼ自動で自店のお客さんが、ホームページにやってきてくれるようになります。

更に、ホームページにたどり着いたお客さんとの関係性を継続するための別の仕組みも構築しておくことで、訪れてくれたお客さんとより深い関わりを持つことが可能となり、リピーターを育てることにもつながります。
最初にホームページをお客さんが訪問してくれた時に、クーポンや美容に役立つ小冊子等を差し上げるという方法です。
具体的な仕組みの作り方は、次のページで説明しています。

参考記事:フロントエンドで売れるネット販売の仕組みを構築しよう!

是非とも活用したいその他の集客ツール

SNS

必須ではありませんが、ネット集客のポイントの一つにネット上での露出を高めるということがあります。
SNSを併せて活用することで、露出を高めることができますので、可能であれば活用して下さい。
最近ではInstagramやLINEも多くの人が使っています。
特に店舗経営の場合、従来のメールよりもLINEでお客さんとやり取りを行う方が、確実に連絡が届く、お客さんとの距離感が近くなる等の有利な部分も多いです。
SNSを使用する際の注意点としては、売り込みばかりをしないことです。
基本は、お客さんに役立つ情報を提供することに重きを置いて下さい。

Googleマイビジネスへの登録

エステサロンのように実店舗で商売をしている場合、Googleマイビジネスを使うことでお店のPRが無料で可能になりますし、集客効果も期待できますので、必ず登録して下さい。
https://www.google.com/intl/ja_jp/business/

このサービスを使って無料でホームページが作れます。
もちろん、こちらのホームページも作成した上で、ネット集客に使う自店ホームページは別途、作成して下さい。

活用の注意点としては、内容は定期的に更新して下さい。
またお店への口コミ等が投稿されたら、ちゃんと返事をしましょう。

以上、このページではエステサロンのネット集客のための5ステップの方法をお伝えしました。
少し時間はかかりますが、継続する事で自店の大きな資産を残す事ができます。

半年後、1年後に自店のお客さんをネットから継続的に集客するために、頑張って構築していきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

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外部の専門家に頼るほど予算に余裕のない小規模事業者様を対象に自社内にWEB集客~商品販売/契約獲得のための仕組みを構築できるWEB担当者を育成するためのサポートに力を入れている。これからはどんな業種であっても小さな会社であってもWEBを有効活用して自社収益を拡大するための最低限の知識は持つべきであるという考えのもと活動している。